輸送の安全を確保するための
報告書(2024年度)
ご利用者の皆様へ
平素はJR西日本宮島フェリーをご利用いただきありがとうございます。
「私たちは安全運航を最優先します。」を企業理念の筆頭に掲げ、これまでと同様に、お客様に「安全」「安心」な輸送サービスを提供するための取組みを強化してまいります。
本報告書は、海上運送法に基づき、輸送の安全確保のための取組みや安全の実態について自ら振り返るとともに広くご理解を得るために公表しています。
安全意識の向上や安全への取組み強化により輸送機関としての高い安全性を確保するため、安全への現状や取組みをまとめており、ご高覧いただくとともに、ご意見やご助言を賜われば幸いです。
JR西日本宮島フェリー株式会社
代表取締役社長 酒井 稔
1.安全に対する基本姿勢
お客様に安全・安心な輸送を提供するために「安全基本方針」に基づき、安全最優先の取り組みを社長以下全社員が一体となって推進します。
2.安全基本方針
- 法令、規則等を遵守し、安全最優先の判断と行動を日々実践する。
- リスクアセスメントの活性化にむけ「分析・解析対策の手引き」の活用を進めます。
- 四半期実設訓練や異常時総合対応訓練を通じて異常時対応力の向上を目指す。
- 船長、機関長、地上職があらゆる場面で「確認ですが⇔確認ありがとう」を実践する。
- 確実な検査、点検等により、事故再発防止の取組みを推進する。
3.安全重点施策
当社の安全重点施策は次のとおりです。
(1)「安全の実現に欠かせない視点」の実践と安全最優先の風土の醸成
- 日々の業務の中で「安全の実現に欠かせない視点」を意識する取り組みを実践します。
- 「安全が確認できないときは『迷わず運航を止める』『迷わず作業を止める』」を深度化します。
(2)組織全体で安全を確保する仕組み(安全マネジメント)の充実
- 「安全性向上の取組み」に基づいた四半期ごとの振り返り、マネジメントレビューの実施で、PDCAを着実に回していきます。
- 「現場長の安全マネジメント手引き」「JR西日本宮島フェリー安全マネジメントブック」を活用して、弱点を明確にし、その補強に着実に取り組みます。
- リスクアセスメントの活性化に向け、「分析・対策策定の手引き」の活用を進めます。
- 新たな業務展開(訪問税導入、多客対応の変更等)に応じた計画リスクアセスメントを進めます。
(3)一人ひとりの安全考動の実践
「5つの大切にしたい価値観」を共有
~「何よりも安全を優先し」「期待に応え」「自ら進んで」「仲間とともに」「視点に照らして」~
- 指差喚呼・基本動作の完全実施に取り組みます。
- ヒューマンファクター(HF)の実践的理解とリスクベース思考の浸透を図ります。
- JR西日本中国統括本部事故資料展示室当社版安全研修を継続します。
(4)安全を維持する船舶運航システム・体制の充実
- 身近な作業の効率化します。(手作業の機械化:デジタル機器の活用)に取り組みます。
- 四半期訓練の充実及び異常時対応訓練を実施します。
- 船長、機関長、地上職があらゆる場面で「確認ですが⇔確認ありがとう」を実践します。
- 規程類の読み合わせよる船員と陸上作業員の規程の理解と相互信頼を醸成します。
- 宮島航路3社での協力し安全性を向上します。
- 発生修繕履歴を踏まえた計画修繕の充実及びブラッシュアップ計画を実施します。
4.安全に関する目標
- お客様の死傷事故ゼロ
- 社員の休業労災ゼロ
- 海難ゼロ
5.船舶の検査
当社では、安全の維持・向上のため、法令に基づき計画的に船舶の検査を実施しています。
【2024年度計画】
ななうら丸 |
中間検査(船体・機関の解放工事) |
みやじま丸 |
中間検査(船体・機関の解放工事) |
みせん丸 |
定期検査(船体・機関の解放工事) |
6.2023年度の主な実施施策
- JR西日本中国統括本部安全推進会議による情報の共有化
- 2023年12月5日異常時総合対応訓練実施
- 指導添乗によるOJT
- 気がかり事象の収集及びリスクアセスメント対策・m-SHELL分析とフィードバックの実施
[事故等の発生状況]
- お客様の死傷事故は2023年度において発生していません。
- 社員の休業労災は2023年度において発生していません。
- 海難については2024年3月26日に大鳥居沖にてななうら丸座洲を発生させました。幸いお客様が乗船中の海難ではありませんでした。
7.ご連絡先
安全報告書へのご感想、当社の安全への取組み等にご意見・お気付きの点がありましたら、ご連絡下さい。
JR西日本宮島フェリー株式会社 運航部
広島県廿日市市宮島口一丁目11番5号
TEL 0829-56-2045 (9:00~12:00・13:00~17:00)
FAX 0829-56-2049